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●田人町荷に路ち夫ぶ
白花豆 (ベニバナインゲン)
いわき市内の白花豆の栽培地域
白 花 豆
ベニバナインゲンは中央アメリカの高地を原産地とする大粒のインゲンです。
日本には徳川時代の末期に導入されましたが、初めは主に観賞用として扱われました。気候の冷涼 な地方でないと実をつけにくいので、長野の高冷地、東北、北海道などが主な産地となっています。 若莢、若豆の利用はわずかで、主に完熟種子を煮豆に利用します。
大粒の高級インゲンで、1 株に 2,000 〜 4,000 もの花が咲きますが、実際に莢をつけるものは栽培 に適した場所でも 4 〜 10%程度で、ほとんどが落花します。
ベニバナインゲンは、その種子の外観から次の 3 種に大別できます。
①赤花多斑種:赤花株に実り、種皮の地色が赤紫色で黒斑が多いもの。
②赤花小斑種:赤花株に実り、種皮の地色が赤紫色で黒斑が少ないもの。
③白花種:白花株に実り、種皮が白く、斑点がないもの。ベニバナインゲンの変種とされている。 田人町荷路夫地区で栽培されている白花豆は、この中の白花種に分類されます。栽培者が実家の母 から継承し、以来、自家採種により栽培されています。栽培歴は 70 年以上になると思われます。
生産の歴史的由来
種を蒔く 20 日くらい前に、堆肥、野菜配合肥料を畝の真ん中 に撒いて土を被せておきます。土壌に適当な水分を含ませるた めに、雨が降ったあとにマルチをします。畝幅は約 50㎝、畝高 は約 15㎝です。ネットトンネルは播種の前に作っておきます。6 月から 7 月にかけての時期に、深さ約 2㎝、種子同士の間は約 10cm 離して、1 つの植え穴に 2 粒ずつ種を蒔きます。植え穴同 士の間は 50㎝以上離します。あまり早く蒔くと草丈だけが大き くなります。草丈が 20㎝くらいになったら、育ちの良い苗を選 んで間引きし、1 本だけ残します。草丈が 1 mくらいになると右 巻きでネットに巻き付き始めます。さらに 2 m 50㎝くらいになっ たら摘心します。追肥はあまり施しません。
10 月半ばから 11 月初めの降霜前の時期に収穫します。莢が 茶色になったものから手でもぎ取り、10 日前後乾燥させたあと、 豆を採り出し、大きいザルなどに広げて乾燥させます。
翌年に蒔く場合は、簡易な袋に保存しても大丈夫ですが、長期 間保存する場合はビンに入れて保存する方法が適しています。早 く収穫した種子と、遅く収穫した種子に優劣の差は見られません。
栽培方法の一例
特徴
夜半に白い綺麗な花を咲かせます。種子は大粒で大きい物は 25㎜ほどになります。じん臓形で、種皮の地色は白く斑点はあ りません。赤花種と接近させて栽培すると、赤花種の花が出現す ることがあります。
栽培者は甘く煮て煮豆にしたり、おふかしに入れたりします。
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◆上:白花豆の花 下:赤花種
◆白花豆